デジタル化事例DIGITAL CASE
デジタル化の背景
バンズヘアは金山総合駅北口地下直結1分の長谷川ビル3階にある。「安心安全な美容をしたい」「女性を美容の毒からお守りしたい」をコンセプトにオーガニックを極め、人と地球にやさしい「真自然美容法」による“トータルビューティー”を目指しています。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響が顕著になったのは、2020年3月からである。3月の売り上げは、前年同月比マイナス20%、同4月はマイナス30%でした。急激な落ち込みで、資金繰りも悪化しており、独自商品と技術を生かし、潜在需要を掘り起こす新たな販路開拓が急務な状況となっていました。今回、ウイッグメーカー(株)リネアストリアと提携し、がん治療や病気で髪の毛を失った20代から40代の女性に向けて医療用ウイッグを販売する事業に参入すると同時に、ミラーロイド(ミラー型AI情報端末)を導入し、顧客のスマホとサロンのミラーを連動させることで、顧客サービスの充実を行いました。
デジタル活用の概要
医療用ウィッグ販売大手である(株)リネアストリアの認定サロンとなることで、当社の美容室で医療用ウィッグの取扱いを開始し、主に抗がん剤治療者のウィッグに関するカウンセリング、カット、スタイリングを行う事としました。同時に、AI搭載スマートミラー「ミラーロイド」を導入し、顧客のスマホとサロンのミラーで髪型や肌の情報を共有化することで、スタイリストの稼働率向上と新規顧客獲得を実現し、売上を回復させ経営の安定化を目指しました。
AIツールだけではなく、SNSやITツールの扱いが得意で、医療用ウイッグに関心のある社員を2名正社員として採用し、新たな挑戦を開始しました。
予約システムやホームページ、メニューなどあらゆる面をスタッフとの相談の上、変更し、アフターコロナでの新規事業への参入と顧客サービスの充実を目指しました。
2021年秋より、その成果が徐々に現れ、手応えを感じはじめました。
デジタル活用の効果
(株)リネアストリアとの業務提携と計画に沿った的確な情報発信と顧客サービスの充実により、ネット集客が成功し、2021年10月以降、月間20件以上の新規来店があり、医療用ウイック事業は短時間で軌道に乗りました。
ウイッグ購入者は、これから抗ガン治療などを受ける女性も多く、その方の人生一番の試練に対して、ウイッグを通して治療への勇気を与える仕事に、スタッフのやりがいや仕事への充実感が生まれ出しました。
AI搭載スマートミラー「ミラーロイド」導入によって、髪型のシミュレーションやウイッグの手入れ方法をお客様のスマートフォンに送るサービスが好評で、ネットでの高評価をいただけるようになりました。
さらに、LINE公式アカウントを使った情報配信で、医療用ウイッグを購入したお客様に対して、ウイッグの手入れの仕方やスキンケアの方法などをタイムリーに情報発信できるようにするためのチャレンジをはじめました。
SNSはまさに日進月歩であり、常に新しい技術 やサービスを使ってお客様の満足度向上を達成できるようにスタッフ全員が工夫する新しいサロンの風土が出来上がりました。
当サロンでは、従業員2名をアルバイトから正社員に転換し、働き方改革にも力を入れています。
今後の課題・目標
当サロンでは IT化をきっかけに、2つの新しい動きが出てきました。その1つが「医療用ヘッドスパ事業」です。
ウイッグを購入したお客様のニーズを聞く中で、脱毛時の頭皮の荒れや乾燥が気になるというお悩みを解決するため、サロンケアとホームケアを組み合わせた「医療用ヘッドスパメニュー」を開発し、お客様への提案を始める予定です。
もう1つは、店舗の改装です。都会の癒し空間をコンセプトに、国産木材を多く使い、SDGsのテーマに沿って、低炭素社会への貢献も考えたサロンの大幅な改装に取り組んでいます。
有限会社 バンズヘア
代表取締役 伴龍次郎
本社所在地
名古屋市中区伊勢山1-5-30TEL
052-331-1373F A X
052-331-1911創業年月
1998年4月8日資本金
300万円売上金
5,000万円従業員数
1名H P
https://bans-bd.jp/
ここまでの変革ができた背景には、ITコーディネータ尾上先生のご指導が大変大きく、IT導入のみならず、IT経営やマーケティングノウハウも多くの時間を割いてご指導いただき大変感謝してい ます。当社、ITコーディネータの指導のもと、デジタルトランスフォメーション(DX)が達成できたと考えています。