デジタル化事例DIGITAL CASE
デジタル化の背景
弊社は、①業務系ソフト開発、②販売管理システム、③RPA 事業はたらきもん、④システム連携、⑤PC、ネットワーク構築、保守管理などのPC お助けマン、中小企業のPC 活用、IT 活用に特化して支援する会社です。
この度、「 『作業』はロボットに任せて、私たちは『仕事』をしましょう。 」をコンセプトに新しいRPA(Robotic Process Automation)を自社開発し、社内業務に導入しました。
従来、RPA は下記を目的として導入されてきました。
・面倒な作業が多いので、自動化したい。
エクセルからシステムへのデータや帳票の入力、マスタ登録など、単純作業ではあるけれどボリュームが多くて時間
が掛かる作業がある。
・人手不足に対応したい。
PC スキルの問題で、特定の人にしかできない作業がある。若手に仕事を引き継ぎたいが社員を増やせる余裕が
なく、教育に割ける時間もない。
・手作業によるミスが頻発しているので改善したい。
入力ミスやデータの二重入力により、入力のやり直しに時間を取られ本来やるべき仕事ができない。
単純作業の繰り返しは集中力を低下させ、ミスを誘発してしまう。
・残業を抑制したい。
・繁忙期の残業による従業員の体調不良やストレスが不安。
・残業による人件費等の経費を改善したい。
こうした自社の業務プロセス上の課題解決策としてRPA の開発・導入を行いました。
デジタル活用の概要
自社開発した RPA の機能概要
Windows から操作でき“あらゆる定型業務”を代行(自動化)する『はたらきもん』では、事務用ロボット(RPA ツール)を使用し、パソコンでの定型業務を自動化します。
RPA ツールにできることは多岐にわたり、現在Windows 上で行っている定型業務はもちろん、これから発生する大量・煩雑処理も“作業の流れ”を“RPA ツールに記録する”ことで自動化ができます。RPA で自動化できる業務の例を示します。
RPA 開発・導入の手順
- 社内業務プロセスの課題・問題点の抽出
- 課題解決策として RPA の導入によるターゲット目標の設定(生産性向上目標の設定)
- RPA シナリオ作成
- RPA シナリオに基づくプロトタイプの開発
- プロトタイプによる実証実験と改良
- 実業務での RPA オペレーション教育訓練
- 実運用開始
- 一連の開発成果をマニュアルとして記録
- 他の業務への横展開
- 成果の確認・評価結果のレビュー
従来のRPA には、導入効果があがらない、費用対効果が小さいなどの課題が指摘されています。
今回自社開発した RPA は、改善を要する業務プロセスを明確なターゲットとして定め、このターゲットとなる業務プロセスを分析し、業務自体を改善して標準化した後に、最適なRPA として改良を積み重ねていきます。
デジタル活用の効果
100%自社開発による利点を活かし、最適なシステムとすることによって、費用対効果を高めるとともに、以下のような使用上の具体的な効果を得ることができました。
実際に活用した事例として、社内担当者の声を列記します。
①手入力で行っていた作業が完全自動化されたことで、作業時間がゼロになり、さらに入力や登録のミスがなくなりました。これまでは登録作業をまとめて土曜日に行なっていましたが、RPA がメールの受信を自動で確認して作業を行ってくれるので、営業所への登録の通知を待たせることもなくなりました。まさか完全自動化できるとは思っていなかったので、便利さに驚きました。この登録のためだけにしていた土曜出勤が必要なくなったことにより、土日をしっかりと休めるようになりました。土日にきちんと休めると仕事へのモチベーションが全然違うので、自動化してよかったです。自部署の業務はもちろん、他部署の事務業務も自動化していくことで、会社全体業務の効率化と全社最適化を促進させます。
②1 枚ずつ登録していた業務がまとめて行えるようになったことで、入力ミスがなくなり、確認時間を格段に減らすことができました。これまで 3 日かかっていた作業が大幅に削減できたので、より付加価値の高い業務に割ける時間が増えました。事務用ロボットということで操作が難しいのではと思っていましたが、ボタンひとつで作業が完了するので、とても簡単で驚きました。時間がかかるけれど難しい作業ではなかったので、事務用ロボットを導入して効果があるのだろうか・・・と思いましたが、1 つ自動化するとその他の業務でも、ここを自動化したらもっと作業効率が上がるのでは?と業務の効率化を意識するようになりました。これまで手で行っていた伝票の入力や出力、販売管理システムへの受注・発注データの入力なども、自動化していきたいと思います。
今後の課題・目標
今後は自社開発RPA をさらに進化させ、多くの作業をカバーできるツールに仕上げていきます。
例えば今後、製造業では協働ロボットの導入が活発化していきます。RPA はそうした製造業の自動化にも対応できるように進化させます。
また、生成 AI との融合を図り、あらゆる業務の自動化へと進化させたいと考えています。
RPA の導入でPC 作業は大幅に簡素化され、次に生成AI との融合によって製造業のノウハウ蓄積なども自動化されます。こうした無人化工場への対応も視野入れた展開を進めていきます。
株式会社インデックス
代表取締役 苅谷 邦彦
本社所在地
愛知県名古屋市熱田区新尾頭 2 丁目 2 番 63 号TEL
052-678-2871F A X
052-678-2872創業年月
1999 年 6 月 3 日資本金
1,000万円売上金
1億7,000万円従業員数
17名H P
https://www.gyomu-soft.jp/
生成 AI の登場でIT 活用が大きく変化する時代になっても、こうした新しい IT を素早く自社へ導入して成果をあげ、中小企業でも簡易に利用できるようなツールを多くの企業へ提供していきたいと考えています。
引き続き新しいIT 利活用を提案して企業のお役に立てることをやりがいとして奮闘してまいります。よろしくお願いいたします。