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デジタル化事例DIGITAL CASE

DX CASE 16
自動車協業組合のDXに向けて
100年に1度の大変革期に向けての1歩
西尾自動車協業組合

デジタル化の背景

 当社は、1974年に愛知県西尾市に地元モータースが出資しあってつくった、自動車業者のための民間車検センターです。主な業務はモータース等が持ち込む車(モータースの顧客の車)の車検整備、一般修理のほか、車検証の名義変更などの代書、代行業務、車検に付随する代理保険業務となります。

  自動車業界は100年に1度の大変革期に突入し、「CASE」と呼ばれる、『Connect(IoT化)』『Autonomous(自動運転化)』『Shared & Services(カーシェアリングの浸透)』『Electric(EV化(電気自動車)の浸透)』の波が押し寄せようとしています。長年に渡り地域のモータースを支え、地域のカーライフを支えてきた当社は、次世代型自動車(EV、FCV、ASV)整備、車検事業に対応できるように大幅な設備改修を現在実施しています。それに合わせてデジタル活用も実施していき、DX戦略でも地域のモータースの先頭に立ちリードできるように、その一歩を進めることにしました。

デジタル活用の概要

 


  DXへの一歩として、経理、給料システムのクラウドサービスの導入を実施しました。全自動車メーカーの対応ができ、乗用車からトラック、二輪車、特殊車両まで幅広い車種が整備可能な当社には、地域のモータースのかけこみ寺としての役割を果たしており、年間約6000台以上の整備を実施しております。そのため、事務作業も膨大となっています。今回の経理、給料システムのクラウドサービス化を実現し、効率化、ペーパーレスの推進、業務の標準化による新規採用者の育成期間の短縮、テレワーク化、電子帳簿保存法・インボイス制度への対応を実現しました。また、基幹システムへのデータ入力連携にも取組みました。基幹システムの機能改善、今後のリプレースも含めての戦略を策定することもできました。

  顧客である地域モータースのかけこみ寺の役割をデジタル活用でも果たせるように、今回の導入の苦労した点などをまとめ、問い合わせに応えることができるようにしました。

デジタル活用の効果

  今回の経理、給料システムの更新、クラウド化を実現した結果、手書き作業部分と何度も同じデータを入力していた作業が無くなり大幅な効率化となりました。それに伴いペーパーレス化が大幅に実現されました。テレワーク化、電子帳簿保存法・インボイス制度への対応も実現することができました。今回のシステム更新にあたって業務の標準化に取組んだ結果、今まで見えていなかった業務のムダが見えるようになり、思わぬところで大幅な改善を実施することにも繋がりました。また、社員の意識が変わり組織が活性化されました。

  今回の取組みにより、テレワーク化が可能になり、事務部門の業務が標準化されたことにより、子育て中の社員の登用などが可能になり、多様な働き方の導入にも繋がりました。また、基幹システムとのデータ連携も実施し、基幹システムの更新戦略も策定することができました。

  当社顧客である地域のモータースは小規模な企業も多く、デジタル化が遅れております。今回当社で取組んだ実績を聞いて、いくつかの企業から導入方法等について問い合わせがあり、業界ならではの苦労した点などを含めてアドバイスをすることもできました。

今後の課題・目標


  地域のモータースのかけこみ寺としての役割をデジタル活用、DXについても果たしていきたいです。そのために、まずは自社のデジタル化、DX実現を全社一丸となって今後も進めていきます。そのため、DX認定取得についても進めていきます。

  目指すDXの1つとして、全メーカー、ありとあらゆる車種を年間6000台以上も対応していることで発生している各種データを整理し、AIを活用することで、顧客への各種サービス提供を考えています(自動車の予防保全の効率化等)。

西尾自動車協業組合

代表理事 杉浦 隆

  • 本社所在地

    愛知県西尾市上町藤浪18番地
  • TEL

    0563-56-8198
  • F A X

    0563-56-0115
  • 創業年月

    1974年2月
  • 資本金

    2,280万円
  • 売上金

    1億7千万円
  • 従業員数

    20名
  • H P

    https://nishio-jikyo.com/
  当業界は100年に1度の大変革期を迎えております。先を明確に予測することは難しいですが、当社長年の姿勢である顧客第一を今後も貫き、デジタル活用、DX推進にも積極的に取組み、引続き地域のモータースをあらゆる面で支え、地域のカーライフを永続的に支えていきたいと思います。